ディズニー映画感想

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ミラベルと魔法だらけの家 字幕版感想

ディズニー+での字幕版感想です。
ミラベル〜、観れば観るほどあれは?あのときはこうだったんじゃ?って妄想が捗ってすごい…


アントニオに「一緒に来て」と言われたときのミラベル、怖かったよね。実際いちどは無理って断ってるし。

自分の人生で一番辛い記憶なのに、またあの場に立って歩いていったミラベルは本当に強い。
あの時点でもうお前特別だよ…普通できないよ…



「いつも一人ぼっち」という歌詞。
「ギフトがなくて本当は死ぬほど苦しい」「大丈夫じゃない」という本音を誰にも言えない、ということですよね。

同様に「プレッシャーに押しつぶされそうな恐怖」と「優等生という重圧」という本音を隠していた姉二人。

マドリガル家(少なくともフリエッタの三姉妹)はあんなにも大家族なのに、みんな一人ぼっちだった。
一人ぼっちだった彼女らを救った、ミラベル自身も。


ミラベルの両親。
最初はギフトがないことを再三言い含めてくるアグスティンに「ギフトがないんだから諦めろ」と言われているようで少しモヤっとするんだけど、観進めていくとフリエッタはすごく優しいお母さんなんだけどミラベルの本当の気持ちを理解している、という風には見えないシーンが出てくる。

多分、ミラベルのことも愛しているし母親であるアルマのことも愛しているから二人がうまくいくようにやんわりとミラベルにこうすべきだと促してくれてるんでしょうね。フリエッタは二人に仲良くしてほしいのよね。
でも私達はギフトがないからないなりに頑張ろうとしているミラベルを観ているので「ほしいのはその言葉じゃない」と思ってしまうんですよね。

逆にアグスティンは後半露骨にミラベルの味方をしてくれるのですごく頼もしいお父さんに見えてくる。


ルイーサ、「私は大丈夫」ってずっと言い聞かせてきたんだろうな…

ルイーサの力って鍛えてないと衰えてしまうものだったのだろうか?
それすらわからないから、どこまでも終わりの見えない筋トレを毎日「大丈夫、大丈夫」って言い聞かせながら続けてたのならつらすぎる…

序盤からルイーサはかなり頻繁に頼まれごとをされてるように見えたし、対応もかなり迅速なんですよね。何かやっててもすぐに呼ばれた方へ対応する。
「これ終わってからでもいい?」すら言えなくなってたのかな…


ふれちゃダメブルーノのときが特に顕著ですが、ペパが難しい顔していればいるほどフェリックスは笑顔だし、とにかく彼はペパを笑顔にすることにかけて隙がない。
雨の結婚式も笑顔で「楽しかったけど」と言ってくれる旦那さん、素敵だなぁ。息子のカミロにもそういうところは受け継がれているようですし。
アントニオを励ましたり庇ったり、お父さんとしても頼れる。

ペパはペパでコロコロと感情が変わるけどどうせ隠したってバレてしまうし、そのおかげで雲がさっと晴れると彼女の気分が明るくなったことがすぐわかって可愛いですよね。犬っぽいというか。
あの親子は彼女を中心に動いていて、まるで一家の太陽のような女性だなと思います。ペパ家のメインカラーが黄色で、かつ彼女はそれが顕著なのもそういうイメージなのかな。


イサベラは私の人生をぶち壊したことを謝って!と言うけど、その壊された人生ってイサベラが望んだ人生ではなく「エンカントのための、マドリガル家のための人生」なんだよね。

イサベラは、孫世代の中でもかなりアルマの思想を強く受け継いだ存在です。
家族のため、エンカントのためにという思いが強く、それは自分を押し殺して好きでもない相手との結婚すらしてしまおうとするほど。

「エンカントのためを考えるばかりにマドリガル家は家族の本当の幸せに気付けていない」ということを家族みんなが理解しないと崩壊は止まらないんですよね。
イサベラ本人が「家族のために無理をする」ということをやめるべきだと気付く必要があって、気付いたときにイサベラとミラベルは和解できる。

だからイサベラとミラベルのハグが奇跡を救う手段としてブルーノのビジョンに現れたんですよね。
家を救うためにはイサベラを救うことが必要不可欠なわけです。
ひいてはこのイベントが起きないとミラベルとアルマの口論が起きないので和解に繋がらない。

イサベラの本心もルイーサの不安も認めようとしないアルマとミラベルは対立し、ここでようやくミラベルは崩壊の原因と正面から対峙することになります。



でもそんなこと、あの一枚のビジョンからわかるわけねーよ!
ブルーノのギフトがいかに難解なものか、誤解されやすいものなのか。おじさん大変だったね…


ドロレスとマリアーノがくっついた経緯は字幕の方がわかりやすくてすんなりと受け入れられました。

ブルーノのこと、ずっと聞こえていたのに黙っていたほどに口の固いドロレス。 作中では意外なほど口数が少ないなと思っていたけどあえてだったんじゃないかな。
多分いろいろ聞こえるゆえに、あれ言っていいのかな、これ大丈夫かなとか心配してるうちに「余計なことは言わない」がスタンスになってあの喋り方なのかな…とか。

そんな彼女が作中一の勢いでまくし立てる愛の告白、最高ですね。


ラスト新居にみんなが家に入った後、扉の光がオレンジだけじゃなくなってる?
やっぱりアルマの奇跡からミラベルの奇跡に置き換わった、とわたしは解釈しています。

みんな生き生きしているけど、特にルイーサがハンモックでくつろいでるのがよかったね…
一家の中でも特に根詰めて働きすぎだと思っていたので、もっとのんびりして…息の抜き方を覚えて…


ブルーノおじさんにあまり言及してないのですが、おじさんはキーマンなこともあって作中で丁寧に描写されているので私が言うようなこと無いんですよね…
動物に慕われてるし心がきれいだし優しいしかわいいし今作のヒロインなんだなって
各キャラソロのキービジュあるけど、あのなかで一番かわいい顔してるのブルーノおじさんですからね